「ヤングケアラー」を知っていますか？

更新日：2024年9月3日更新印刷ページ表示

「ヤングケアラーとは」

　ヤングケアラーとは、子ども・若者育成支援推進法において、「家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども・若者」とされています。ヤングケアラー自身が置かれる状況は表面化しづらく、ヤングケアラー自身の成長や教育を受ける権利を侵害する要因となっています。

　また、こども家庭庁ホームページでは、ヤングケアラーの具体例として、次のように紹介しています。

　ヤングケアラー

ヤングケアラーであることは、なぜ問題か

　家族の手伝い・手助けは「普通のこと」と思うかもしれません。しかし、そのことで学校生活に影響が出たり、心や体に不調を感じるほど重い負荷がかかっている場合は、ヤングケアラーの可能性があるため、注意が必要です。過度に家族のケアを担うことで、勉強に取組むことや子ども・若者らしい情緒的な関わりができず、年齢相応に自分の将来のことを考えることが出来なくなる可能性があります。また、家族のケアが長期化することで自立が遅くなったり、できなくなる可能性もあります。

大人の皆さんへ

　「ヤングケアラー」は家庭内の問題であり、表面化しづらいものです。また、子ども・若者自身やその家族が「ヤングケアラー」であることを認識していない場合もあります。「ヤングケアラー」の存在に気づくためには、子ども・若者、又はケアの対象となる家族に関わる様々な人が「ヤングケアラー」がいるかもしれないということを常に意識することが重要です。仕事や生活を通して子どもと関わる中で、ヤングケアラーが疑われるケースがある場合には、相談窓口に相談をしてください。

こんな子ども・若者がいたら「ヤングケアラー」かもしれません。
分野・場所等	きっかけの例
学校・保育所等	・本人の健康上に問題がなさそうだが欠席が多い。不登校である。・遅刻や早退が多い。・保健室で過ごしていることが多い。・幼い兄弟姉妹の送迎をしていることがある。
高齢者福祉・障がい福祉	・家族の介護・介助をしている姿を見かけたことがある。・日常の家事をしている姿を見かけることがある。
社会福祉協議会・自立支援機関等	・家族の介護・介助をしている姿を見かけたことがある。・家庭訪問時や来所相談時に常に家族の側にいる。
病院・診療所等	・家族の付添いをしている姿を見かけることがある。・家族の介護・介助をしている姿を見かけることがある。
地域	・学校に行っているべき時間に、学校以外で姿を見かけることがある。・毎日のように買い物や、洗濯などの家事をしている姿を見かける。・生活のために（家庭の事情により）アルバイトをしてる。