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紙本墨画請雨護竜王図
世羅町寺町にある瑞田山康徳寺(ずいでんざんこうとくじ)に伝わるもので、125.2cm×49.3cmの軸装、四幅対。それぞれの軸には5頭、7頭、9頭、11頭の竜が墨で描かれている。
箱の蓋表に「請雨護竜王画箱入四福/天保三年 不許門外歳入/辰孟秋日 宗真斎筆」の墨書がある。このことから天保3年(1832)の陰暦7月に宗真斎により描かれたものであることがわかるが、作者とされる宗真斎については現在のところわかっていない。
口伝では、四つの軸を、東西南北に掲げ、井手や竜王社などで「センバ火」を焚いて雨乞いを行ったとされる。