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饒鈸(円満寺蔵)

更新日:2022年4月8日更新 印刷ページ表示

饒鈸(円満寺蔵)

 

立岩山円満寺は,臨済宗永源寺派の寺院で雪舟の開山と伝えられている。

饒鈸とは法会に用いる楽器で、円形の銅板の中央部を隆起させ、その頂に穴をあけ、紐を付け、二個を擦撃して音を出す。円満寺に伝わる饒鈸は、直径33.3cm。使用時に手の甲に止めとなる部分には、梅を模した木型を使用している。

内側に、「備州世羅群青近村円満寺什物奉寄進施主当所城吉色郷」「于時元禄五年壬申年四月日室町住出羽大掾宗味作」の文字が彫られており、元禄5年(1692年)に京都室町に住む鋳物師出羽大掾宗味(出羽国の大掾である宗味)によって作られたものであることがわかる。