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親鸞上人絵伝

更新日:2022年4月8日更新 印刷ページ表示

世羅町指定重要文化財 (美術工芸品/絵画) 

光源坊の親鸞聖人絵伝

平成9年(1997)5月22日指定

 

光源坊の寺宝で,「お絵伝」と呼ばれている。絹本著色の細密画で4幅の対になっている。親鸞聖人の生涯を絵で現わしたもので,軸幅80cm,長さ192cm。

軸の裏書きに,『大谷本願寺親鸞聖人之縁起 釋瑞如(花押)』『願主 釋一空』『宝永七暦庚寅三月廿日』とある。「瑞如」について詳細は不明である。

浄土真宗の本山から末寺へ下賜された「お絵伝」で,宝永七年(1710)に,光源坊7世の一空によって,表装を新しくしたと書いてあり,この絵伝と共に,「御伝鈔」(絵伝の説明書上下2巻)がある。

毎年,親鸞聖人の御正忌(報恩講・逮夜)の1月15日には,この絵伝4幅を本堂に掲げて,参拝者に「御伝鈔」を講読する行事がある。

その中の一節(聖人御臨終の下り)『弘長二歳壬戌仲冬下旬の候より,第八日午時,頭北面西右脇に臥したまい,ついに念仏の息絶えおわんぬ。時に頽齢九旬にみち給う』とある。この絵伝は,4軸とも保存状態は極めて良好で専用の保管箱に納められている。