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土居丸遺跡出土資料
世羅町西神崎に所在する土居丸遺跡は、弥生時代後期から古墳時代にかけての住居跡である。道路改良工事並びに町営住宅建設工事のため、平成3年から平成10年にかけて順次発掘調査が実施された。
古墳時代の遺物としては、弥生時代に続き、古留式や山陰型、畿内式など様々な地域の特徴を持つ土器が出土しており、世羅町におけるこの時代の交流範囲が見て取れる。
特に山陰型甑形土器は、住居内の一つの柱穴に割った後に埋め置かれた状態で出土しており、出土状況含めて注目注目すべき点が多い。このほかにも、金属(種類は不明)痕の残る坩堝(るつぼ)も出土しており、住居だけでなく、作業場的な建物の存在も考えられる。