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康徳寺廃寺出土資料

更新日:2021年9月24日更新 印刷ページ表示

康徳寺廃寺出土資料

 

康徳寺廃寺は、世羅町寺町にある奈良時代の法起寺式(ほっきじしき)の伽藍配置をした寺院跡である。

平成3年から平成6年に文化庁の補助事業として発掘調査を実施した。

出土資料としては、軒丸瓦、軒平瓦、鳩尾(しび)などの瓦類、螺髪(らほつ)、塼仏(せんぶつ)、塑像片などがある。

軒丸瓦の中には、下部をヘラで削り出した三角状の突起が付いている、いわゆる「水切り瓦」が含まれている。この水切り瓦は、三次市を中心とした地域で主に使用されていたものである。このほかにも連珠文を巡らせた軒丸瓦も出土しているが、これは備後南部に出土例があるものである。

軒平瓦は4種類出土しており、模様を切り出した瓦をスタンプ状に使用して印刻したと思われる特異なものも出土している。