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康徳寺古墳出土資料(奈良時代)

更新日:2021年9月24日更新 印刷ページ表示

康徳寺古墳出土資料

 

康徳寺古墳は、世羅町寺町に所在する横穴式石室を有する古墳で、平成7年度に環境整備事業に係わって発掘調査を実施した。

この古墳の大きな特徴として、古墳の再利用に伴う供養をうかがわせる資料が大量に出土した点がある。

その中でも大きな意味を持つ出土資料として、500基余りに及ぶ泥塔(でいとう)が挙げられる。康徳寺古墳の石室内から出土したものは、立体形を呈するもので、宝塔を意識した形をしており、手作りのものと木型を用いて製作した2通りが見られる。

この泥塔とともに、仏像の瓔珞(ようらく)と「石公用也」と書かれた墨書石が出土している。これらの出土資料から、古墳の石材の二次利用に際し、古墳の被葬者に対しての供養が行われたものと考えられている。