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戸張

更新日:2021年9月24日更新 印刷ページ表示

広島県重要文化財(美術工芸品/工芸品) 

戸張

昭和32年(1957)2月5日指定

 

戸張は社殿の前に懸用する幕のことで、「帳(とばり)」・「戸帳(とちょう)」とも表す。

東上原八幡神社に伝わるもので、縦1.74m、幅63cmの布3枚を暖簾状につづり、蓮華牡丹の唐草模様を美しく織りなした緞子地の戸張で、中国から舶載されたものとみられる。中央部に阿弥陀三尊の梵字を記し、下部に観音経の一節が墨書してあり、この時代の神仏習合を表徴したものである。このほか、奉納者名や奉納年月日なども墨書されており、吉光弥三郎により永禄10年(1567)に奉納されたことがわかる。吉光氏は、神社の南、約450mにある、宇根城の城主と推定されている。なお、同社にはこの他に未指定ではあるが、寛文8年(1668)紀の阿弥陀三尊種子の戸張がある。

大田庄歴史館に展示のものは、複製品である。