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袈裟襷文銅鐸(けさだすきもんどうたく)(黒川遺跡出土:レプリカ)

更新日:2021年9月24日更新 印刷ページ表示

袈裟襷文銅鐸(けさだすきもんどうたく)(黒川遺跡出土:レプリカ)

 

世羅町黒川から出土した。県内においては3例の銅鐸が出土しているが実物が残るものは2例である。

黒川遺跡出土の銅鐸は、昭和41(1966)年7月、農道の水路工事中に、地表下約60cmの所で、長さ1.2m、幅1m、厚さ0.5m程の大きな石の下から発見された。

全面を鋸歯文(きょしもん)で飾り、鈕(ちゅう)の内縁に綾杉文(あやすぎもん)を施す。身の外面には、縦横それぞれ3帯の斜格子文を施すことで、四区袈裟襷文を構成している。四区画された内側は無紋である。片面の身の約半分は大きく欠損しているほか、鰭(ひれ)や鈕の一部も欠けている。総高28cmという小型品で、弥生時代中期後半(1世紀)頃の鋳造と思われる。

原資料は、広島県立歴史民俗資料館(三次市)が所蔵されており、平成29年12月4日に広島県重要文化財に指定されている。なお、出土地は世羅町史跡に指定され、現地には石碑と説明板が建てられている。