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ナウマン象の臼歯化石

更新日:2021年9月24日更新 印刷ページ表示

世羅町指定天然記念物(天然記念物)

ナウマン象の臼歯化石

昭和55年(1980)6月16日指定

 

上顎臼歯(じょうがくきゅうし)の一部で、洪積世(こうせきせい)後期5万年~30万年前と推定されている。

昭和47年(1972)7月、津口の河川改修時に、砂礫層中に埋まっていたものが掘り出され発見された。

津口の丘陵地には、洪積世(5万年~100万年前)の前期に堆積したと推定される山砂利層が広く分布している。付近の一部水田地下には洪積世後期の堆積と思われる湖沼性堆積層も分布していて、おそらくこの時代のナウマン象が湖沼の中に埋まり化石となったものと考えられる。発見されている化石の大多数が瀬戸内海から見つかっているが、標高が高い陸上で見つかったものはほぼない。現在世羅町内では旧石器時代の遺跡や遺物は確認されていないが、この化石の存在により、旧石器時代の遺跡の存在の可能性を考えることができる。